コンプレッサーのエア圧力調整方法

― 分野別の推奨圧力設定値を解説

工場では何気なく設定されている コンプレッサーの吐出圧力。

しかし実際には

というケースが非常に多く見られます。

この記事では 圧力設定の考え方と業種別の推奨圧力 を解説します。

結論|圧力は低いほど省エネになる

0.1MPa圧力を下げるだけで 約7%前後の消費電力削減効果が期待できます。

つまり、

必要以上の高圧運転は電気代の無駄です。

なぜ高圧に設定してしまうのか?

根本原因を解決せず、 圧力だけ上げて対応している工場は少なくありません。

圧力設定変更の基本方法

一般的なスクリューコンプレッサーでは、 操作パネルから設定圧力を変更します。

設定項目 内容
運転圧力 通常運転時の設定圧力
アンロード圧力 停止・待機へ移行する圧力
ロード圧力 再起動する圧力
圧力変更前には必ず末端設備の最低必要圧力を確認しましょう。

業種別 推奨圧力設定値

業種・用途 推奨圧力
一般機械加工 0.6〜0.7MPa
板金加工 0.6〜0.7MPa
樹脂成形 0.7〜0.8MPa
食品工場 0.6〜0.7MPa
電子部品工場 0.5〜0.7MPa
塗装設備 0.7MPa前後
エアブロー主体 0.5〜0.6MPa

多くの工場では 0.65〜0.75MPa に収まります。

高圧設定が招く3つの損失

① 電気代増加

圧力が高いほど圧縮仕事量が増加します。

② エア漏れ増加

配管漏れ量は圧力上昇に比例して増加します。

③ 設備寿命低下

シールやホースへの負荷が大きくなります。

圧力を上げることは 電気代・漏れ・故障の全てを増やします。

圧力を下げられない原因ランキング

順位 原因
1位 エア漏れ
2位 配管径不足
3位 タンク容量不足
4位 コンプレッサー容量不足
5位 設備増設による空気量不足

圧力を下げる前に確認するポイント

  1. 末端設備の最低使用圧力
  2. エアータンク容量
  3. 配管圧力損失
  4. コンプレッサー負荷率
  5. ピーク使用量

特に負荷率を把握せずに圧力調整を行うのは危険です。

実は多くの工場で圧力を下げられる

現場調査を行うと、

になっているケースもあります。

しかし設備側を見ると 0.6MPa程度で十分なことも少なくありません。

適正圧力へ見直すだけで 年間数十万円〜数百万円の削減になることがあります。

まとめ|圧力設定は最も簡単な省エネ施策

コンプレッサーの圧力設定は 設備担当者だけでなく、 経営者が見るべき重要なコスト管理項目です。

エアー設備の圧力最適化相談

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