中古コンプレッサー導入後、最初にやるべきメンテナンス一覧
─ 中古を使う企業にドンピシャな実務ガイド

中古コンプレッサーの導入は、新品より導入費用を大幅に抑えられるメリットがあります。ただし、**前使用環境や保守状況が分からない場合が多く**、不十分な初期管理がその後のトラブル・故障・コスト増につながるリスクがあります。 本稿では、中古コンプレッサーを導入した直後に 必ずやっておくべきメンテナンス作業を、優先順・実施手順・チェックポイント付きで整理しました。現場担当者・設備管理者がすぐに実行できる内容です。

1|導入直後に最優先で実施すべき10項目

導入直後の “初手メンテナンス” は、故障予防と性能把握のために極めて重要です。以下を優先順に実施してください。

No.項目目的実施ポイント
1全体外観・損傷確認輸送・設置時異常検出キズ・ヘコミ・配管接続を確認
2電源系統チェック電源トラブル防止配線・接地・遮断器
3オイル状態確認潤滑性能把握色・におい・粘度
4フィルター状態確認目詰まり・圧損の把握差圧計・見た目
5受圧タンク内部確認錆・残水の有無ドレン抜き・目視
6各種ドレン装置確認水分排出の機能確認自動/手動動作チェック
7圧力/温度センサー校正可動値の精度確保基準値と比較
8初期試運転負荷時の挙動把握無負荷→負荷で時間測定
9騒音・振動チェック機械的異常の早期発見周囲計測・比較
10安全装置機能テスト保安性能確認非常停止・過負荷保護
導入直後の“初期状態の把握”は、その後の保守計画や故障予測の基準になります。 ここを飛ばすと、後の異常が「いつから発生したか」が分からなくなってしまいます。

2|項目ごとの詳細と実務手順

① 全体外観・損傷確認

設置直後に、本体・配管・継手・足回りの損傷がないかを確認します。 特に中古は過去の搬送傷や輸送時のズレが原因で配管応力がかかっていることがあります。

② 電源系統チェック

入力電圧が適合しているか、アースが確実なのかを確認します。不適合電源は**焼損・故障原因**になります。

③ オイル状態確認

中古機の場合、前ユーザーのオイル残量・劣化具合はバラつきが多いです。 導入直後に必ず **色・におい・透明度** を確認します。

状態想定要因対応
黒濁・異臭劣化・混入交換推奨
透明・良好状況良好次回交換時期設定

④ フィルター状態確認

フィルターの目詰まりや前ユーザーの管理状況を確認し、必要があれば即交換します。 フィルター不良は **圧損増・電力増** に直結します。

⑤ 受圧タンク内部確認

タンク内部に錆やドレン水が溜まっているケースが多く、**配管閉塞・腐食進行リスク**につながります。

チェック目的
ドレン抜き水分・汚れ除去
錆・腐食早期対応
タンク圧力保持密封性確認

⑥ 各種ドレン装置確認

ドレン装置の動作確認を行い、**自動ドレンの開閉動作**が正常かを実機でチェックします。

⑦ 圧力/温度センサー校正

センサーが中古機では誤差を持っていることがあるため、校正や基準値とのズレ確認を行います。 運用時の**誤った判断を防ぐ**ために非常に重要です。

⑧ 初期試運転

無負荷から負荷まで順に運転し、**稼働挙動・異音・振動の異常値**をチェックします。 異常はこの時に見つかることが多いです。

⑨ 騒音・振動チェック

設置環境ごとに騒音と振動レベルを確認し、基準外の場合は**防振・防音対策**を検討します。

⑩ 安全装置機能テスト

非常停止・圧力過昇防止などの**安全系の動作確認**を実施します。 初期設定が不十分だと重大事故につながる可能性があります。

3|中古機ならではの追加チェックポイント

中古機には新品とは違う注意点があります。 導入後初期に **必ずチェックすべき追加項目** をまとめました。

追加項目注意点
シール・ガスケット状態硬化・漏れ
ベアリング摩耗振動・異音
配管固定状態緩み・応力
前ユーザー履歴確認過去負荷・故障履歴

4|初期メンテナンス後の運用スケジュール例

導入後は初期メンテを終えたら、**日常点検 → 定期点検 → 精密点検** のサイクルを確立します。

フェーズ頻度内容
日常点検毎日表面確認・圧力・異音
定期点検週1/月1フィルター交換・オイル測定
精密点検半年/年内部部品・バルブ精査
中古コンプレッサーは新品と比べて履歴が不明確なことが多いため、**初期メンテナンスを丁寧に行うことが最も重要**です。

5|まとめ:初期メンテは「先行投資」

中古コンプレッサーの導入後すぐに行うべきメンテナンスは、単なる保全作業ではなく、**設備寿命と稼働安定性への投資**です。 初期状態を確実に把握し、問題点を潰すことで、故障リスクを最小化し、長期的なコスト削減につなげることができます。

中古コンプレッサーの初期メンテナンスでお悩みの方は
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