― 現場で見逃されがちな前兆と初動対応
「昨日まで普通に動いていたのに、今日いきなり止まった」 コンプレッサートラブルで、最も多い言葉です。
しかし実際には、完全にノーサインで停止するケースはほとんどありません。 止まる前に、必ず現場のどこかに“異変”が出ています。
この記事では、設備担当者・経営者が最低限知っておくべき コンプレッサー停止前の5つの危険サインと、 「気づいたときに何をすべきか」を実務目線で整理します。
「前からこんな音だった気がする」 この判断が、トラブルを大きくします。
| 異音の種類 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 金属音・擦れる音 | 軸受・ベアリング摩耗 |
| 打音・周期的な音 | 内部部品のガタ・緩み |
| 高周波音 | インバーター・電装系の異常 |
ポイント: 「音が大きくなった」よりも「音が変わった」が要注意です。
振動は、内部摩耗やバランス崩れの結果として現れます。
振動を放置すると、配管破損・電装断線・急停止につながります。
温度上昇は、最も分かりやすい「限界サイン」です。
| 主な原因 | 背景 |
|---|---|
| オイル劣化 | 潤滑・冷却能力低下 |
| フィルター目詰まり | 吸気量不足 |
| 冷却系不良 | ファン・ラジエーター汚れ |
温度上昇は、最終的に高温停止 → 強制停止を引き起こします。
圧力の上下動が激しくなった場合、以下を疑う必要があります。
「なんとなく圧が足りない」は、停止予備軍です。
実は一番多いのがこのケースです。
エラーが出ない=正常ではありません。 多くの停止事故は、この段階を放置して起きています。
| やるべきこと | 目的 |
|---|---|
| 音・振動・温度の変化を記録 | 原因切り分けを早める |
| 運転時間・負荷状況の確認 | 寿命判断 |
| 無理な連続運転を避ける | 致命故障回避 |
コンプレッサーは、壊れる前に必ずサインを出します。 それに気づけるかどうかが、停止事故の分かれ道です。
「うちも当てはまるかもしれない」と感じた時点で、 それは十分な相談タイミングです。