コンプレッサーの省エネ対策|電気代削減の考え方【工場向け】

工場用コンプレッサーは、電力消費が大きく、 工場全体の電気代の20〜40%を占めるケースもあります。 そのため、省エネ対策は経営改善に直結します。

電気代が高くなる主な原因

原因内容
連続運転エアー未使用時も稼働
能力過剰低負荷運転による非効率
老朽化圧縮効率の低下
エアー漏れ無駄な圧縮が発生

省エネの第一歩:現状把握

確認項目チェック内容
出力kW・台数
※自社設備の必要空気量を確認し、空気量に適した出力、台数を選定することが大事。
稼働時間日・月の運転時間
負荷率空運転の割合
電気代月額電力コスト

効果的な省エネ施策

インバータ制御

負荷変動が大きい場合、回転数制御により消費電力を削減できます。

台数制御

複数台を効率よく運用することで無駄を減らします。

エアー漏れ対策

定期点検により大きな削減効果が得られます。

省エネ×失敗事例|電気代削減でよくある落とし穴

コンプレッサーの省エネ対策は、正しく行えば大きな電気代削減効果が期待できます。 しかし現場では「対策したのに電気代が下がらない」「投資回収できなかった」 という失敗事例も少なくありません。 ここでは、実際の工場でよくある失敗パターンを具体例とともに整理します。

失敗事例① インバーター化すれば必ず省エネになると思い込む

「インバーターコンプレッサー=省エネ」というイメージだけで更新した結果、 電気代がほとんど変わらなかったというケースは非常に多いです。

項目 内容
工場の状況 昼夜フル稼働、空気使用量がほぼ一定
実施した対策 定速機 → インバーター機へ更新
結果 電気代削減効果がほぼ出なかった

インバーター機は「負荷変動が大きい現場」でこそ効果を発揮します。 常に一定量の空気を使う工場では、定速機の方が効率が良い場合もあります。 省エネは「機種」ではなく「使い方」が重要です。

失敗事例② コンプレッサーだけ更新して配管を見直していない

本体は最新の省エネ機なのに、配管が原因で電気代が下がらないケースも多く見られます。

問題点 具体例 影響
エアー漏れ 古い継手・ホースの劣化 常時無駄な運転が発生
配管径不足 増設を繰り返した細い配管 圧力損失が増加
ドレン管理不足 オートドレンの故障 空気を常時排出

省エネ対策は「コンプレッサー本体+配管+使用設備」を セットで考えなければ効果が出ません。

失敗事例③ 圧力設定を高くしすぎている

「念のため」「止まると困るから」という理由で、 必要以上に吐出圧力を高く設定している工場は非常に多いです。

吐出圧力 消費電力量の目安
0.6MPa 基準
0.7MPa 約7%増
0.8MPa 約14%増

わずか0.1MPaの違いでも、年間では大きな電気代差になります。 使用設備ごとの「本当に必要な圧力」を整理することが重要です。

電気代が下がらない工場の共通点

多くの工場を見てきた中で、 電気代が下がらない工場には共通した特徴があります。

省エネで重要なのは「設備投資」よりも、 現状把握 → 改善 → 効果検証という流れです。 特に中古コンプレッサーを活用する場合でも、 適切な選定と使い方をすれば十分な省エネ効果が期待できます。

電気代削減を本気で考えるなら、 まずは今の運転状況を正しく知ることから始めましょう。

中古コンプレッサー活用

高効率世代の中古機へ更新することで、初期投資を抑えつつ省エネが可能です。

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