「エラーは出ていない」 「一応、動いている」 でも現場では、なぜか不安。
コンプレッサーのトラブル相談で非常に多いのが、 「止まってはいないが、いつもと違う」という感覚です。
この“なんとなく不安”は、決して気のせいではありません。 多くの場合、エラーが出る前段階の明確な故障予兆がすでに現れています。
コンプレッサーのエラーは、以下のような限界値を超えたときに初めて出ます。
つまり、限界に達するまでは「異常扱いされない」ということです。
BPC視点では、エラーを待つ運用はリスクが高すぎると言えます。
異音は、最も分かりやすく、最も見逃されがちな予兆です。
| 異音の種類 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 金属が擦れる音 | ベアリング摩耗・芯ズレ |
| ガラガラ音 | 内部部品の緩み |
| 高音のうなり | モーター負荷増大 |
「前からこんな音だった気がする」は、 一番危ない思い込みです。
---振動は、機械が無理をしているサインです。
特に注意したいのは、徐々に振動が大きくなるケース。 これは「慣れ」ではなく、確実に進行している劣化です。
運転はできているのに、 「本体が以前より熱い」と感じたら要注意です。
| 温度上昇の背景 | 起こりやすい原因 |
|---|---|
| 冷却効率低下 | フィルター詰まり・冷却ファン不良 |
| 内部抵抗増大 | 摩耗・潤滑不良 |
温度は「限界まで我慢してから壊れる」タイプの予兆です。
違和感を放置した結果、よくあるのが以下の流れです。
これは設備トラブルではなく、判断ミスとも言えます。
BPCの基本は、最悪の事態を想定し、先に手を打つことです。
「止まってから考える」のでは遅く、 違和感の段階で動ける工場が強いのです。
エラーが出ない=正常、ではありません。
これらはすべて、コンプレッサーが出しているSOSです。
そのサインを見逃さず、 点検・更新・レンタルなどの判断材料にすることが、 結果的にコストと停止リスクを減らします。