「動いているから大丈夫」が一番危ない|BPC視点の設備点検

工場の設備管理でよく聞く「今は問題なく動いているから大丈夫」という言葉。 しかしBPC(事業継続計画)の視点で見ると、この考え方こそが最大のリスクです。 本記事では、コンプレッサーを中心に“止まらない前提を疑う”設備点検の考え方を解説します。

なぜ「今は動いている」が危険なのか

コンプレッサーは、工場全体のエア供給を担う基幹設備です。 一度停止すれば、生産設備・品質・納期・人員配置にまで影響が及びます。 にもかかわらず、多くの現場では「異常が出てから対応する」事後対応型の管理に留まっています。

コンプレッサー停止が引き起こす事業影響

影響範囲 具体的な影響
生産 エア駆動設備が停止し、ライン全体が止まる
品質 途中停止による不良品・再加工の発生
納期 出荷遅延・取引先への影響
人員 作業員の待機・残業増加
信用 取引先からの信頼低下

「突然止まった」と感じる本当の理由

実際には、多くのトラブルは突然起きているわけではありません。 前兆は出ているものの、「異常」として認識されず、見逃されているケースがほとんどです。

前兆 現場でのありがちな判断
運転音の変化 「前からこんな音だった」
起動回数の増加 「負荷が増えているだけ」
オイル消費量の増加 「次の点検で見ればいい」
温度の上昇 「警報が出ていないから問題ない」

BPC視点の設備点検とは何か

BPC視点の点検は、「故障を見つけること」ではありません。 「止まった場合に、事業へどのような影響が出るか」を事前に把握し、 止まらない状態を維持するための情報を集める行為です。

最低限押さえるべき日常点検項目

点検項目 チェック内容 BPC視点の意味
昨日と比べて違和感がないか 内部劣化の早期発見
温度 異常に高温になっていないか 焼き付き・停止防止
圧力 設定圧で安定しているか 生産安定性の確保
オイル 急激な減少がないか 重大故障の予兆確認

点検を「現場任せ」にしない

点検結果は、単なる作業記録ではなく経営判断の材料です。 経営者・管理者は「止まった場合の損失」「代替手段」「復旧時間」を 数値や事実として把握しておく必要があります。

まとめ|一番危ないのは「何も起きていない今」

コンプレッサーは、壊れてからでは遅い設備です。 「動いているから大丈夫」という思考を捨て、 変化に気づき、止まらない仕組みを作ることがBPC対策の第一歩です。

BPC対策でお困りの方
BPC対策のご相談はこちら

中古コンプレッサー選定のご相談

設備内容・稼働時間・将来増設を考慮し、最適な機種をご提案します。

▶ 在庫一覧・試運転動画を見る

SNSでこの記事を共有

X(旧Twitter) Facebook LinkedIn