コンプレッサー導入前チェックリスト
─ 現地調査/空気需要分析から導入後評価まで網羅

コンプレッサーは工場設備において重要な役割を担いますが、導入失敗や選定ミスにより性能不足・過剰投資・電力浪費・生産停止リスクにつながることが少なくありません。 本稿では、**現地調査から空気需要分析・機種選定・導入後評価まで**を体系化したチェックリストと留意点を、設備担当者・経営者目線で解説します。

1|現地調査:現状把握の基本チェック

現地調査はコンプレッサー導入の出発点です。過去の設備情報や現場条件を正確に把握することで、最適な機種選定が可能になります。

項目チェック内容留意点
設備履歴既存コンプレッサーの稼働実績故障履歴・修理記録
配置状況設置場所・配管経路騒音・振動対策の要否
電源容量契約電力・配線仕様インバーター導入可不可
周辺環境温湿度・粉塵冷却性能への影響
現地調査での「現場環境」の把握が、後の空気需要分析や機種選定の精度に直結します。

2|空気需要分析:使用量とピーク需要の把握

導入機種を選定する上で最も重要なのが、**空気需要の分析**です。単なる平均値だけでなく、ピーク需要・同時使用率を計測し、設備能力余裕を設ける必要があります。

収集データ目的
同時稼働設備数最大空気需要把握
稼働時間帯別の消費量ピーク時間帯の特定
圧力設定履歴必要最低圧力の整理
空気漏れ量推定無駄空気の評価

計測手順(例)

  1. 使用機器ごとにエア消費量を一覧化
  2. 時間帯別にデータログを取得
  3. ピーク値と平均値を比較
  4. 余裕率を見込んだ必要能力を算出
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空気需要分析は「平均」ではなく、**同時機器稼働時の最大消費量** で判断することが現場での失敗を避ける鍵です。

3|機種選定チェック:定速機・インバーター・台数構成

空気需要分析の結果を踏まえて、機種の特性や最適な構成を選定します。 選定ミスを防ぐために、次の観点で比較検討します。

項目評価ポイント
方式定速・インバーター・複数台制御
能力必要空気量+余裕率
電力効率稼働負荷別の消費電力
保守性部品供給・点検周期

4|導入前の評価シミュレーション

コストと効果を定量的に評価するため、導入前にシミュレーションを実施します。 ここでは初期費用・電気代・保守費・故障リスクを比較するモデル例を示します。

評価指標内容算出方法
初期投資設備価格・据付費見積りベース
年間電力消費kWh×単価稼働データで計算
保守コスト定期点検・部品保守契約額
故障損失停止時損失稼働停止時間×影響額

導入前評価は主観ではなく、**数値データに基づくモデル**で比較することで、投資判断の精度が高まります。

5|導入後評価:パフォーマンスの追跡と改善

設備導入後は、導入効果の検証と継続改善サイクルを回すことが重要です。 導入後評価は次のような指標で行います。

指標評価方法
電力消費削減導入前後のkWh比較
空気供給安定性末端圧力変動の測定
停止頻度故障・トラブル件数
TCO総保有コスト比較
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導入後評価は「導入して終わり」ではなく、**PDCAサイクルとして継続的に実行**することが設備のパフォーマンス維持につながります。

6|導入前チェックリスト総括

以下に「導入前チェックリスト」の総括版をまとめます。実際の現場で自由に使えるリストです。

チェック項目完了チェック
現地調査実施
空気需要分析完了
ピーク需要の把握
方式・能力候補選定
導入前電力シミュレーション
保守計画立案
導入後評価計画

7|まとめ

コンプレッサー導入前のチェックは、**単なる機種選定ではなく現場全体の最適化設計プロセス**です。 現地調査→空気需要分析→機種選定→シミュレーション→導入後評価という流れを丁寧に実行することで、 無駄な投資やトラブルを避け、安定した稼働と省エネを実現できます。

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