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2016年6月14日 火曜日配信  文 スタッフ-matsumoto

多様な工作機械を備えたオープンな市民工房「FabLab(ファブラボ)」


コラム ファブラボ 機械の転職
以前のコラムで、会員制オープンアクセス型DIY工房の「TechShop」をご紹介しました。
世界には他にも、一般市民に開かれた市民工房の「FabLab(ファブラボ)」があります。
みなさん、ファブラボってご存知ですか?
日本にもすでに、10か所以上のファブラボがあるんです。

■ファブラボってこんなところ!
コラム ファブラボ 機械の転職
ファブラボとは、デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房の世界的ネットワークです。
個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成しようと取り組んでいます。
ファブラボは、個人的な創作や発明のために工作機械を開放し、ものづくりを民主化することを目指しています。
そのため、無料もしくは金銭に変わる交換条件のもと、週に1回以上は一般に公開されています。
また、すべてのファブラボが、ものづくりのノウハウや設計データを共有し、複製・改良していけるよう、機材を共通化しています。
デジタル/アナログの様々な工作機械やハンドツールを組みあわせ、あらゆるものを作り出せる環境を目指しているため、レーザーカッターと3Dプリンターさえあればファブラボというわけではありません。
デジタル機器以外の各種ハンドツールや電子工作ツールも欠かせないのです。
デジタルからアナログまで多様な工作機械を扱い、自由なものづくりの可能性を拡げます。
コラム ファブラボ 機械の転職
2002年にスタートしたファブラボは、マサチューセッツ工科大学のニール・ガーシェンフェルド教授がその著書『ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け』でファブラボを紹介して以来、その考え方が急速に世界に広まりました。
2011年には、少なくとも世界20カ国以上50か所以上にファブラボが存在しています。
アメリカやヨーロッパの先進国ばかりでなく、ケニアやアフガニスタンなどの途上国にも広まっており、日本では2011年に「ファブラボ鎌倉」と「ファブラボつくば」がオープンし、今では全国各地に広がっています。
各ファブラボの運営形態は様々です。
大学などの教育研究機関や地域のコミュニティセンター、文化施設と一体化したもの、NPO/NGO、あるいは個人によるものなど、それぞれが独自の運営を行っています。
コラム ファブラボ 機械の転職
ファブラボでは、国際的なファブラボのネットワークに参加し、その活動をオープンにすることが求められます。
世界中に広がるファブラボが連携し、ものづくりのコラボレーションが行われているのです。
このネットワークはファブラボにとって重要な特徴の一つであり、ものづくりのノウハウやラボの運営などに関する課題を共有して連携することで、個々のラボ単体では得られないような価値を生み出します。
ファブラボを取り巻く領域は幅広く、教育、社会貢献、まちづくり、ビジネス、先端研究、芸術表現など、多岐にわたるプロジェクトが立ち上げられています。
今後も、ファブラボによる「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」は、広がっていくでしょうね。








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