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2015年11月17日 火曜日配信  文 スタッフ-matsumoto

今注目の○○系女子! ――キカイ系女子って?――


近年、機械工学の分野では、女性の活躍出来る場が広がってきています。
私たちが普段よく目にする商品も、女性ならではのアイデアをもとに
開発されたものが数多くあります。

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女性の活躍の場は自動車や重機の設計、ハイテク家電製品の開発、
会社のマネージメントなど、その幅を急激に広げています。

■機械系女性エンジニアの現状
しかし一方で、機械系女性エンジニアの現状としては、
まだ珍しく貴重です。総務省平成26年労働力調査年報(図1)
によると、日本の就業者数は女性2,729万人、
男性3,621万人で、女性の比率は約43%です。
このうち機械工学と関連が深い製造業(総数1,040万人)
の女性比率は約29.8%(310万人)と大幅に下がります。
さらに製造業における専門的・技術的職業従事者(総数88万人)
の女性比率は、わずか約10.2%(9万人)にすぎません。

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一部の大学機械系学科が公表している女子学生の比率も、
国公立、 私立を問わず5~10%程度のようです。

■女性の職業として
女性の職業選択において、機械系エンジニアが選ばれない理由としては、
機械系エンジニアの認知度の低さが挙げられます。
女性が職業を考えるとき、最初から機械系エンジニアが選択肢に
あがることは珍しいといえるでしょう。そもそも、一般の方々、
特に女子中高生やその両親にとって、機械工学とは何なのか、
技術者は何をするのか、どんな職場なのか、などのイメージが
希薄だといえます。職業としての選択肢の前に、進学における
考慮の対象とされていません。 これからの日本の基幹産業を支える
機械工学のさらなる発展、少子高齢化がさらに進む次世代にこれを
引き継ぐためには、男性エンジニアに限らず、機械系女性エンジニアの
育成は重要であるといえます。

■機械系女子の将来
新しいものづくりの展開にあたって、女性の視点や考えの導入に
対する要請は高いでしょう。しかし、専門職となる機械系
エンジニアの育成は一朝一夕にはなりません。
機械工学分野の一部教育機関では、女子学生や女性研究者が
過ごしやすい環境と制度の整備を進めています。
これにより、女性の職業の選択肢、機械系エンジニアの
認知度の向上につながると考えられます。

職場環境や制度整備を行うことは、活躍する女性
エンジニアを支援し、女性の職業としての機械系エンジニアの
地位を高め、有望な次世代を迎えるために必要不可欠です。
また、機械系女性エンジニアが働きやすい環境を目指すには、
女性エンジニア同士が相談し合い、情報交換のできる
ネットワークの形成も必要となります。

このような状況をうけて、日本機械学会のLAJ
(Ladies‘ Association of JSME)委員会では、
女性エンジニア交流会が開催され、機械系女子の方々が
気軽に意見交換できる様々な会を企画しています。

今後も機械工学分野における女性研究者・技術者の活動が支援され、
製品開発からビジネスモデルの提案まで、幅広い分野で女性のアイデアが
新しい時代を照らしていけるよう、更なる発展に期待が高まります。








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